皆さん、こんにちは。片山さつき議員が生活保護制度について自民党が野党の時代からさかんに批判していました。もっともらしい事を言っていましたが、そもそも片山さつき議員に生活保護制度について語る資格があるのでしょうか。
片山さつき議員は毀誉褒貶が激しく、物議をかもす事もあります。自分は分かっているぞというエリート意識むきだしの議論は聞いていて嫌になります。このような片山さつき議員に生活保護の何がわかるというのでしょうか。
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片山さつき議員とはどんな人か(生活保護の事を分かっているの?)
まず、片山さつき議員とはどんな人なのでしょうか。大学は東京大学を出ています。そして、東京大学時代にファッション雑誌のモデルとして出た事もあるようです。大学卒業後、大蔵省に入省しています。大蔵省へ入る事は、東京大学の中の東京大学といわれていますから、相当なエリートです。ただ、大蔵省へ入省する人は、あくが強く、唯我独尊タイプが多いです。彼女もそういって過言でないでしょう。また、女性の大蔵官僚はめずらしく、彼女は、相当チヤホヤされていた事でしょう。彼女は防衛関係予算の担当をした経験があり、その時、防衛省(当時は防衛庁)が所有している資産(要は土地・建物 具体的には自衛官募集所みたいなあってもなくてもいいような施設)に目をつけてその削減を行おうとしました。生活保護について特に何かをしたという事はありません。
片山さつき議員が有名になったのは、2005年の時に行われた小泉純一郎総理大臣による郵政民営化法案の否決が引き金となった衆議院選挙です。(いわゆる郵政解散です) この時、静岡の選挙区で郵政民営化法案に反対した城内議員に対する対抗馬として自民党公認で出馬しました。(もちろん城内議員は非公認のため無所属です) そして、郵政解散は、小泉純一郎氏の大人気で自民党の大勝利となり、片山さつき氏は、見事、当選しました。当選後、この郵政解散による衆議院選挙で初当選した議員を世間では小泉チルドレンと呼びました。だから、片山さつき議員も小泉チルドレンの一員となりました。自分は大蔵省出身の議員だから他の小泉チルドレンの議員とは違うという意識もあったのでしょう。テレビなどで、いろいろ積極的に自信をもって発言していました。(最も、生活保護についてはこの頃、発言は全くしていませんでしたが) 物議をかもした発言を一つ挙げましょう。
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自民党が2005年9月に行われた衆議院選挙で大勝利をおさめた影で、民主党は岡田代表のもと敗北しました。岡田代表は、衆議院選挙の敗北の責任をとり、辞任しました。その後、民主党内で、代表選挙が行われ、当時42歳だった前原議員が代表に選ばれました。前原議員は、民主党の代表ですから、当然、政策などについていろいろな発言をします。その発言に対し、片山さつき議員は、「こいつも他のやつらと同じ事をいっている」と人を小馬鹿にした発言をしました。片山さつき議員としては、前原議員も民主党の代表になったら、国民に耳ざわりの良い事ばかり言っているという事が言いたかったらしいのですが、事態は思わぬ方向に行ってしまいました。発言の内容はともかく、前原代表の事をこいつと発言したのが問題になりました。当時、民主党の国対委員長だった野田議員(後の総理大臣)が、「公党の党首の事をこいつというとは何事だ。小泉チルドレンはチャイルドシートに座ってろ」と怒りむき出しで、民主党の議員総会か何かで発言しました。とにかく、東大、大蔵省出身という事もあり、自分に自信があるため、つい傲慢な部分が出てしまうのが片山さつき議員の特徴です。
片山さつき議員は生活保護の事で何か言える立場か
さて、片山さつき議員は、自民党が2009年の衆議院選挙で野党に転落してから、生活保護の事を批判し始めました。まず、ある高収入の芸能人の親が生活保護を受けているのは問題だと言い出しました。確かにこの事は感情論としては、分かりますが、生活保護法上、問題ありません。明らかに野党である自民党が、民主党の支持率を落として政権を奪い返したいために行った発言でしょう。これは、生活保護制度の中の扶養義務の話ですが、そもそもこの扶養義務の事で片山さつき議員に偉そうに語る資格があるのでしょうか。
片山さつき議員は、大蔵省時代に結婚しています。結婚相手は、あの有名な舛添さんです。(当時は学者。現在は東京都知事)その後、離婚していますがこの舛添氏について語る必要があります。当時、舛添氏は学者でしたが、売れっ子タレントでテレビにも良く出て、本も良く書いており、高収入を得ていました。それなのに舛添氏の兄弟姉妹の一人が生活保護を受けていた事が彼が厚生労働大臣時代に週刊誌で報じられました。
週刊誌の報道なので、100%真実かどうかわかりませんが、当時、舛添厚生労働大臣は、特に記者会見等で否定もしていなかったので、おそらく事実とおもわれます。元夫が高収入を得ながら、元夫の兄弟が平然と生活保護を受けているのに、高収入の芸能人の親が生活保護を受けているのが問題だなどと良く言えたものです。しかも元夫は、公人で、芸能人はしょせん私人です。あいた口がふさがらないとはこの事です。片山さつき議員は、この事についてどう語る気なのでしょうか。偉そうな事を言う前に自分の元夫について、話をすべきです。生活保護を受けている人間はなまけものだとか、不正受給が多すぎるだとか、とにかく、野党時代は言いたいほうだいでした。もちろん、元夫が生活保護行政をつかさどる厚生労働大臣をして、その元夫の兄弟姉妹の一人が生活保護を受けている事には触れていません。マスコミもそのへんのところをつっこんでもよさそうですが、全くありませんでした。だから、片山さつき議員のように東大、大蔵省出身だか何だか知りませんが、生活保護の制度についてきちんと理解していないくせにいいたい放題いう事になるのです。
そもそも、高収入の芸能人の親が生活保護を受けているのは、生活保護法上は問題ありません。ただ、扶養能力があると、市役所が判断するならば、生活保護法にのっとり、家庭裁判所に扶養の申し立てを市役所がすれば良いのです。しかし、片山さつき議員はその事について触れていません。おそらく、触れていないというよりは、生活保護法をきちんと理解していないのでしょう。だったら、生活保護について片山さつき議員は発言すべきではありません。私生活からも生活保護について言える立場ではありませんし、そもそも生活保護制度の知識も不足しており、その点からも発言する資格はありません。ちなみに、自民党が政権復帰してから、片山さつき議員から生活保護制度についての発言を聞いた事はほとんどありません。片山さつき議員は、真剣に生活保護制度の事を考えていなかったのでしょう。
片山さつき議員は生活保護について余計な発言をすべきでない
片山さつき議員が東大、大蔵省出身で、自分は頭が良いと感じており、自信家である事はおそらく間違いないでしょう。しかし、その事と生活保護制度及び生活保護の現状についてきちんと理解できているかは全く別次元の話です。片山さつき議員はどこぞの金持ち社長と再婚しましたが、(誰と再婚するかは自由ですが)おそらく生活保護とは無縁の生活を送ってきて、今後も送るのでしょう。はっきり言って、片山さつき議員が生活保護について語る資格はありません。
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